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鯖街道熊川宿資料館「宿場館」
〒919-1532
福井県三方上中郡若狭町熊川30-42
TEL(0770)62-0330
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「鯖街道」熊川宿。
鯖街道とは、若狭で採れた鯖を中心とした魚介類を京の都に運んだ街道で、小浜を起点にしている。複数のルートがあったが、小浜〜熊川〜水坂峠〜保坂〜朽木〜大原〜京が代表的ルートであった。
熊川はこのルートの重要な中継地で、交通の要所として栄えた宿場であった。
足利義秋(義昭)が若狭に入る時、ここを通り、宿の南西熊川城に一泊している。また織田信長の越前攻めの時にもここを通り、熊川北西の膳部山城(城主松宮玄蕃允)に一泊している。信長が敦賀から逃げ帰った「金ヶ崎の退き口」でも、熊川城主沼田氏の手を借り、朽木氏を頼り、朝倉氏の追撃を振り切りかろうじて京に逃れた。
平成7年に国の「歴史国道」、平成8年には国の「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けて、これまでに町並みの整備や「道の駅」の設置など、地域をあげて再整備がすすめられている。
(施設概要)
資料館「宿場館」は、昭和15年に熊川村役場として建てられた、歴史ある建物を資料館として改修したものである。もともと熊川の逸見勘兵衛家出身で、伊藤忠商事二代目社長となった伊藤竹之助翁(旧姓逸見)が建立したもので、熊川宿と鯖街道の歴史を見せてくれる趣のある資料館となっている。
1階には熊川宿の誕生や鯖街道についての説明がされている。江戸期の義民松木庄左衛門の展示もある。
2階には熊川宿の古写真、江戸時代からの熊川葛精製の道具などが展示されている。
(開館時間)午前8:30〜午後5:00(入館は午後4:30まで)
(休館日)毎週月曜日、年末年始
(入館料)大人 200円(中学生以下無料)
(交通) 地図はここを参照
JR小浜線で上中駅下車。タクシー10分
JR湖西線近江今津駅下車。小浜行きバスで30分若狭熊川下車
舞鶴若狭自動車道小浜西ICから国道27号〜国道303号で20km
北陸道敦賀I.Cより国道27号線で34km
湖西道路経由今津より17km

熊川番所
資料館「宿場館」の近くには多くの史蹟があるが、そのなかの一つに番所跡がある。
熊川番所は、戦後も江戸期の建物が残っているという極めて珍しい事例であった。
現在は残っていた古材を生かして、整備、復元されている。
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