縄文遺跡「鳥浜貝塚」で知られる若狭町(旧三方町)が力を入れて整備しているのが縄文ロマンパークと縄文博物館「DOKIDOKI館」である。 博物館はドーム状に盛り上がったユニークな形で、1階部分が展示ホールとなっている。
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←博物館外観
↓杉の埋没林
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(施設概要)
・2階の入り口から1階へ降りたところが、太古の森「縄文ホール」=縄文の森の象徴として、縄文時代後期の杉の大株(埋没林)を展示している(写真参照)。
・縄文世界へのいざない「縄文プロムナード」=照明・音響効果による演出で土偶をひとつの象徴とした縄文の世界を感じる空間。
・土器の径(みち)「縄文ギャラリー」=北信越地方の縄文土器を集めたコーナー。その多さに圧倒される。縄文人の精神と芸術性を肌で感じることができる。
・森と海・湖の文明=町内鳥浜遺跡より出土した丸木舟ユリ2号をはじめ、各地の丸木舟を展示。ユリ2号は出土状況を床下に復元。
・鳥浜文化=鳥浜貝塚の出土遺物を中心に、縄文時代の技術・くらし・文化を紹介。
・環境考古学=環境考古学の視点から見た縄文を通して、現代を見つめなおすコーナー。
ディスカバリールーム=自由に参加・体験型学習ルーム。
縄文図書館=縄文についていろいろな文献が閲覧可。
シアター「地母神殿」=館のコンセプトを映像と音楽で紹介。
縄文のロマンに浸るには格好の施設といえる。
(休館日)12月29日〜1月3日
(開館時間)午前9時〜午後5時
(入館料)大学生以上500円、高校生以下200円、20名様以上団体は20%割引。
【地図】
博物館だけでは物足りない人は、鳥浜貝塚遺跡公園に回ってみるのも良い。
「縄文のタイムカプセル」とよばれる貝塚遺跡・ユリ遺跡は、地上から3mから7m地下にあり、かなり広範囲にわたっている。
現在は埋め戻され、その現況を見ることはできないが、遺跡地域の一部に小さな公園が設置されており、唯一現地で遺跡を偲べる場所となっている。
遺跡は全てが発掘されたわけではなく、今でも川底には未発掘の貝塚も眠っているとされている。
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